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外壁塗装と体調(喉の痛み、頭痛、吐き気等)の関係のお話

塗装の豆知識

2023年02月15日(Wed)

太田市の外壁塗装・屋根塗装専門店のJ’sPaintです。

外壁や屋根の塗装をしていると、
一定の割合で体調を崩される方がいらっしゃいます。

ひどい方は咳が止まらなくなったり、
鼻水が滝のように出てきたり…

かくいう私も実は新築の家に入ると頭痛がし、
塗装の現場に行くと咳が止まらなくなります。

今回はそういった方がどう対処すべきなのか考えたエントリーになります。
塗装を考えているけど体調が悪くなるのは困る、
塗装をしたはいいけど最近体調不良に悩まされている方は参考にどうぞ

体調不良の原因

塗装をすると塗った表面から化学物質が出てきます。
それをVOC(揮発性有機化合物 Volatile Organic Compounds) と言いまして、
WHOの基準でトルエン、キシレン、エチルベンゼンなど200種類以上存在しています。

日常的に使用しているものですと、ガソリンや接着剤、インクにも使用されています。

このVOCを吸い込むと、体調に支障をきたす人がいます。
それを、シックハウス症候群と言います。

VOC以外にも、カビやダニによる影響で発症することもあるそうで、
屋内の空気汚染関係は全部シックハウスという認識でも問題なさそうです。

病気というよりかは体質的な部分が大きいようで、
年齢を重ねるごとに症状が和らぐ人もいれば、
幾つになっても症状が出る人もいるそうな。

また、どの化学物質に反応しているのかといった
細かい原因を探る手段は今のところないようです。

東京都環境局 VOCとは?
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/air/air_pollution/voc/what_voc.html

シックハウス症候群の症状

・目がチカチカする
・目眩
・疲労感
・鼻水
・喉の乾燥
・喉の痛み
・頭痛
・吐き気
・嘔吐
・湿疹
・蕁麻疹

ザ・体調不良って感じのラインナップですね。
コロナワクチンと同じように、人によって症状は様々なようです。

私の体感では影響を受けた物質の種類によって症状が違うように思えます。
この辺りも人によるのでしょうか。

厚生労働省 シックハウス対策ページ シックハウス症候群の予防と対策
https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000879983.pdf

改善方法

化学物質、有害物質の少ない塗料を選ぶ

溶剤(油性)系の塗料はどうしても化学物質が多く含まれているため、
水性(低VOC)塗料を使用するようにすることで症状が緩和されます。

ペットや小さいお子様のいる家庭も同様に
なるべく水性塗料を使用すると安心できるかと思います。

ホルムアルデヒドの放散量の少ない塗料を使用する

ホルムアルデヒドはVOCの中でもトップクラスによく使われている素材です。
主に接着剤に使われており、防腐剤の役割を果たしています。

科学室とかにあったホルマリン漬けのホルマリンは、
このホルムアルデヒドを水で約40%薄めた液体です。
かなりの期間保存ができる強力な防腐剤なので、
建材などにも割とよく使われています。

建材を保護する目的で使用する塗料にも防腐剤は使用されています。
揮発したものを吸い込みすぎると、
シックハウス症候群が発症する可能性がありますので、ご注意を。

そんなホルムアルデヒドですが、
使われているものには大抵 F★★★★ みたいな表記があります。
★が多いほど放散量が少ないもので、最大4つまで付きます。

心配な方は塗料の種類が決まる前に、
一度調べてみるここをおすすめします。

ちなみにですが、ホルムアルデヒドは10年以上経過すると劣化し、
空気中に飛散すると言われています。
古い家では気づかないうちにカビやダニ、ホルムアルデヒドの影響を受け、
シックハウスの症状が出る方もいらっしゃいますのでご注意ください。
(かくいう私も古い家にいるとくしゃみと鼻水が止まらなくなります。)

工事期間中だけ別の場所に避難する

ホテル、友達や親族の家に一時的に避難するのも方法の1つです。

シックハウス症候群は環境に強く依存しているため、
環境を変えれば問題はありません。

ただし、化学物質の飛散は塗ってすぐだけではなく
10日以上飛散するものもありますので、
硬化するまではしばらく自宅に帰ることができませんのでご注意を。

現地を見る際はマスクを着用する

化学物質を吸い込まなければ問題はないので、
マスクをすることである程度は軽減できます。

不織布などの使い捨てマスクや、ウレタンなどの薄いものだと
化学物質を遮断仕切れない可能性があるので、
もし心配な場合は防毒マスクを使用しましょう。

また、化学物質は皮膚からも吸収してしまうので、
可能な限り早めに立ち去るようにしましょう。

まとめ

・塗料の影響でシックハウス症候群の症状が出てしまう人もいる
・過去にシックハウスの疑いのある方は見積もりの時点で相談しておく
・安全性の高い水性塗料を使用し、施工期間中はなるべく家にいない

といったところに落ち着きました。

私は仕事柄現場に行かないわけにはいかないため、
不織布マスクを2重にしております。
ご参考までに。

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