【塗料の種類】ラジカル制御型塗料とは?
2022年12月26日(Mon)
太田市の外壁塗装・屋根塗装専門店のJ’sPaintです。
外壁や屋根の塗り直しの際に塗料の選び方がわからない、
どんなグレードの塗料がいいのかランキングにしてまとめて欲しい
といったお問い合わせをよくいただきます。
確かに塗料は種類が多すぎて、どの塗料がどんな性能なのかわかりづらいですよね。
今回はそんな塗料の種類の1つ、ラジカル制御型塗料について解説していきます。
塗料とは…?
塗料は 樹脂+顔料+添加剤 で構成されています。
アクリルやシリコンなどの塗料の種類は基本的には樹脂の種類のことを指します。
ラジカルとは…?
ラジカルとは塗料の顔料に紫外線が当たった際に発生する劣化因子のことです。
ラジカルが増加すると塗膜が劣化し、チョーキングが起こります。
チョーキングとは…?
劣化した塗膜の表面を触った時に、白い粉のような物が手につくことがあります。
これを、チョーキング現象と言います。
チョーキングは外観に関わることのみでなく塗膜の劣化を意味するため、チョーキングが出たら塗り替えのタイミングとも言えます。
ラジカル制御型塗料とは…?
ラジカル制御型塗料は、酸化チタンという白の顔料にバリアを張って、ラジカルが外に出ないように改良した塗料になります。
これにより、顔料へのダメージが軽減され、高い耐候性を実現しました。
また、添加剤に光安定剤(HALS)を混ぜ込むことで、酸化チタンから漏れ出してしまったラジカルを外に出ないよう工夫されています。
ラジカル制御型塗料の特徴
ラジカル制御型塗料は顔料の種類
ラジカル制御型塗料は顔料に加工がなされているため、アクリル、ウレタンといった樹脂での比較に出すのは間違いです。
正確には、アクリル塗料の中に通常型とラジカル制御型があるといった認識になります。
表を見るとコスパが良さそうに思えますが、実際は樹脂のレベルによって値段と耐久性はピンキリです。
また、近年はラジカル制御型を大々的には謳ってはいないものの、酸化チタンにラジカル制御のコーティングをしている塗料も存在しています。
色によって性能が変わる
白の顔料にのみコーティングをするため、白をあまり使っていない濃色にはあまり効果がありません。
ちなみにですが、白をあまり使っていない濃色でもチョーキングは起こります。
光安定剤(HALS)や紫外線吸収剤を添加して耐久性をあげてはいるものの、ラジカル制御の恩恵は薄くなります。
歴史が浅い
2012年ごろから台頭してきた塗料のため、まだ歴史の浅い塗料です。
メーカーでの耐久実験はされてはいるものの、実際にはどれくらいの耐久性があるのかまだ不明な部分も多い塗料です。
おすすめ3選
エスケー化研 プレミアムシリコン
シリコン樹脂系の水性塗料です。
高耐久のシリコン樹脂を採用しているため、耐候性が非常に優れています。
日本ペイント パーフェクトトップ
アクリル樹脂系の水性塗料です。
コストパフォーマンスに優れている人気の塗料です。
プレマテックス タテイルα
無機樹脂の弱溶剤系塗料です。
多重ラジカル制御型の顔料を使用しているため、通常のラジカル制御型よりも耐久性の高い最高品質の塗料です。
まとめ
・ラジカルとは劣化因子のことで、塗膜に紫外線があたると発生する。
・ラジカル制御型塗料とは白の顔料にコーティングをした塗料で、耐久性が高い。
・性能は樹脂に依存するため、ラジカル制御型だからと言って全て高耐久とは限りません。施工業者とよく相談してどの塗料を使用するか決めましょう!