【塗料の種類】ウレタン塗料とは?
2022年12月21日(Wed)
ウレタン塗料とは、ウレタン樹脂を主原料とする塗料で、主に車の塗装に使用されている塗料になります。
ウレタン塗料は木材・鉄・塩ビ等の幅広い下地に塗装可能なため、家具にも使用されています。
また、伸びが良く塗りやすいため、DIYでも人気の塗料となっています。
しかし現在では、外壁塗装に使用されることはほとんどありせん。
どうして使われなくなっていったのか、まずは価格の面から見ていきましょう!
ウレタン塗料の特徴
価格が安いが、耐久性が低くコスパが悪い
上の表は3回塗り時の1平米あたりの単価と、20年間隔で塗り替えた場合の平米当たり単価になります。
ウレタン塗料は他の塗料と比較すると価格は安いのですが、耐久性が低く劣化のスピードが速いため、短いスパンで何回も塗り替えが必要になってきます。
足場代などの工事費用を加味すると、短期間で塗り替えをするのはあまりおすすめできません。
また、長期的に考えるとワンランク上のグレードのシリコンやフッ素塗料の方が割安になるので、ウレタン塗料はあまり使われなくなっていきました。
現在は大規模商業施設等の広い面積を低価格で塗りたい方や、床やベランダの防水工事で一部使用するケースが多く、一般住宅ではほぼ使用されておりませんが、
付帯部を安く抑えて工事費用を安くしたい!といった場合や、もう解体の予定が決まっているからとりあえず塗っておきたい!といったケースにおすすめです。
ウレタン塗料と他の塗料との共通点
弾性が高く、ひび割れにくい
ウレタン塗料は密着性が高く、幅広い下地に対応しています。
また、伸縮性が高いため、ひび割れが起こりにくいと言われています。
1液型と2液型があり、硬化剤の種類で特性を変えられる
ウレタン塗料には1缶で塗れる1液型と、硬化剤を混ぜ合わせて使う2液型の2種類があります。
1液型と比較して、2液型は耐久性が高く、塗れる下地の種類が多く、価格が高く、1度混ぜたら使い切りになります。
また、2液型の硬化剤にはそれぞれ特性があり、低汚染型にしたり、弾性を持たせたりすることができます。
湿気に弱い
ウレタン塗料は塗膜を形成するため、固まる前に水分が付着すると塗膜の性質が変わってしまい、性能が落ちてしまう可能性があります。
ツヤ消し・ツヤ有りを選べる
ウレタン塗料には艶消しと艶有りの2種類があるため、カラーの選択肢が多く、お客様の希望に沿った色にすることができます。
ウレタン塗料のおすすめ3選
日本ペイント 水性ファインウレタンU100
水性1液型塗料で作業性がよく、防藻・防カビ性能も高いです。
エスケー化研 クリーンマイルドウレタン
弱溶剤系2液型塗料で、セラミックを複合させることにより超低汚染性を実現した塗料です。
ロックペイント ビニロックウレタン
水性1液型塗料ですが、溶剤系の塗料と同等の耐候性を持っている塗料です。
まとめ
ウレタン塗料はコスパが悪く、現在外壁塗装にはあまり使われておりませんが、予算を抑えたい時は視野に入れてもいい塗料になります。
外壁塗装ではあまり使われておりませんが、ベランダや屋上の防水工事には専用のウレタン塗料が使用されている場合もあります。
用途に合わせて、適切な塗料をご案内できたらと思います。