直張り工法と通気工法
2020年11月25日(Wed)
何が違う?
木造住宅における外壁の工法には、
外壁材の裏側に通気層を設ける通気工法が標準ですが
2001年以前(築20年前後)は、主に通気層を設けない直貼り工法での建築が一般的でした。
この直貼り工法と通気工法で何が違うのか?
サイディングと防水紙が密着していて通気層がないものを直貼り工法といい
防水紙とサイディングの間に胴縁(12mm以上)があり通気層があるものを通気工法といいます。
図のように、外部や室内からの湿気により内部結露が起こります。
通気工法では、通気層で湿気を乾燥させ空気を外に逃がすことができますが
直貼り工法の場合、逃げ道がないので湿気が溜まりやすくなっています。
例え逃げ道がなくともサイディング表面からある程度は通気できているので不具合が生じていないケースもあります。
しかし、塗り替えでサイディング表面を塗膜で覆ってしまうとサイディング表面からも通気できなくなってしまいます。
そうなると、逃げようとした空気が塗膜を押し上げてしまうのです。(塗膜の膨れ)
だからと言って、塗装が出来ないわけではなく
適切な塗料の選定を行えば、塗膜の膨れを防ぐことができます。
数年前に塗装したけど「うちは大丈夫?」という方や、塗装を検討されている方などお気軽にお問合せください。