外壁塗装におけるコーキング(シーリング)の基礎知識
2023年03月03日(Fri)
太田市の外壁塗装・屋根塗装専門店のJ’sPaintです。
見積もりにコーキングってあるけどこれは何?
コーキングって必要なの?
コーキングとシーリングってどんな違いがあるの?
そんな疑問に関するエントリーになります。
工事内容が気になった方は一度確認してみてください。
コーキング(シーリング)工事って何?
外壁塗装におけるコーキング工事とは、
壁と壁の間、もしくは壁と窓の間についている目地材を新しくする工事のことです。
コーキング(シーリング)って何のためにあるの?
コーキングは、壁と壁の緩衝材の役割を果たしています。
外壁は気温や湿度によって膨張したり収縮したります。
コーキングがないと膨張や収縮に対応できず、
外壁同士が干渉してしまい、割れてしまったりします。
破断してしまったコーキングは元には戻せないので、
取り除いて打ち直すって感じです。
コーキングとシーリングの違い
外壁塗装においてコーキングとシーリングには違いがなく、同じ意味で使われています。
厳密に言えば違うのですが、
そこまで使い分けている人はまずいないのでお気になさらず。
コーキング工事の種類
打ち増し
費用 600~900円/m
古いコーキングの上から新しいコーキングを打ちます。
窓やドアと壁の間のコーキングに使用する工事になります。
サッシ周りは雨漏り防止の防水紙が施工してあります。
下手に古いコーキングを剥がそうとすると
防水紙までカットしてしまう恐れがあるので、打ち増しをします。
また、入隅という建物の内側に凹んだ部分も、構造上の問題で撤去が難しいので、
基本的に打ち増し作業のみの対応になります。
打ち替え
費用 700~1,200円/m
古いコーキングを取り除き、新しくコーキングを打ちます。
打ち増し工事と比べると割高ですが、そのぶん長持ちします。
特別な理由がない限り、基本的には打ち替えをおすすめしております。
長期的に考えるとどうしても打ち替えの方がお得になりますし、
業者的にも安心感もありますからね…
コーキング(シーリング)工事の見積について
外壁塗装工事の見積もりでよくあるのが、
打ち替えと打ち増しの詳細が書いていない見積もりです。
それぞれ何mでどこで使われているのか書かれていない場合は、
業者にお願いして記載してもらいましょう。
コーキングの種類
現在外壁のコーキングで使用されている材料は主に2種類です。
変性シリコーン系
耐用年数 10~15年
外壁塗装といったらこいつ!というくらいメジャーな種類のコーキングです。
耐候性が高く塗装の前後どちらでも施工可能で使いやすいため、非常に人気です。
目地、窓サッシ、屋根板金、配管まわり、サイディング外壁、ALC外壁どこにでも使用可能です。
ポリウレタン系
耐用年数 5~10年
変性シリコーンよりも紫外線に弱く耐久性はあまり高くありませんが、安価です。
外壁に使用する際は必ず上から塗装をします。
1成分系・2成分系の違い
1成分系はホームセンターとかで売っている、そのまますぐ使えるタイプのもの
2成分系はコーキングと硬化剤が分かれていて、混ぜて使うタイプのものです。
2成分系の方が扱いが難しくプロ向けですが、筒代がかからないため材料代は安価になります。
お客様の家がどちらに適しているのかは施工面積や状態にもよりますので、
業者に確認することをお勧めします。
まとめ
・コーキングは外壁における緩衝材
・劣化すると、建物の内部を劣化させてしまう原因に
・外壁塗装におけるコーキングとシーリングは同じもの
コーキングの確認は目視でも可能ですので、
ご自宅の外壁をたまにはチェックしてみるのもいいかと思います。
どうぞよしなに。